東京、大阪、名古屋、福岡に拠点を構え、「全ての中小企業を元気にする」をスローガンに、中小企業や小規模事業者のスモールM&A支援を得意とする株式会社エクステンド。
今回は自社で作成したロングリストではマッチングが難しかった案件をビズリーチ・サクシードに掲載したところ、2件のスピード成約が実現しました。「買い手企業への情報開示の安全性が担保された状態で、想像もできなかったマッチングが実現した」と語る、M&A事業部部長の松原良太氏に、どんな出会いが生まれて、どのように成約したのか、お話を伺いました。
九州の食品卸会社と東京の小さなWeb制作会社。トップ面談後2週間で契約締結
ーー:ビズリーチ・サクシードを使うきっかけや決め手になったことを教えてください。
きっかけになったのは、サービスのローンチ前にお声がけいただいて、使い勝手などを確認するテストに参加したことでした。実際に使ってみようと思った理由は、アドバイザーが使いやすいようにサービスを構築してくれていたから。
しかも誰もが閲覧できるのではなく、審査に通過した企業のみが利用できるプラットフォームであることに安心感があったので、ローンチと同時に使い始めました。
ーー:これまで、ビズリーチ・サクシードを通じて2件のM&Aに成功されています。どんな企業とマッチングされたのか具体的に教えてください。
1件目の売り主さんは、東京のエンタメに特化したWeb制作会社です。課題だったのは、業績に対して借り入れが重かったこと。売り主さんは、高く売却して社長を引退したいのではなく、大手企業の傘下に入り、引き続き事業拡大を続けたいというのが願いでした。
制作されている作品は素晴らしかったので「これはすぐに決まるだろう」と思い、以前からコンタクトのある企業でロングリストを作成。しかし、10〜20社にお声がけしても、借り入れがネックとなって意外と反応を得られなかったんですね。そこで売り主さんにビズリーチ・サクシードを提案し、掲載を始めました。
ーー:どういった企業とマッチングしたのでしょうか。
掲載後はすぐに18社から連絡があり、そのなかで成約したのは九州に本社を構える食品卸会社です。
実は、この会社とはビズリーチ・サクシードを使う前からお付き合いがあり、過去に食品関係の企業を何社か紹介した実績がありました。だけど、これまでに一言も「WebやITの会社を買収したい」と聞いたことはなかったので、連絡をいただいたときは正直驚きましたね。
買収の理由は「既存のBtoBの卸事業だけでなくBtoC事業を始めたい」から。そのためにはWebやECを強化する必要があり、その機能を内製化したいとのことでした。しかも、社長のスケジュールが非常にタイトなので、短期間で確実に、且つ、安全に、契約を完了したいという要望も。
結果、異例ではありましたが、トップ面談を実施して、その場で条件を決定し、契約を締結することが決定。2週間以内にはクロージング、グループ会社になりました。私は12年M&Aアドバイザーをしていますが、トップ面談後2週間ですべてが完結したのは初めてのことでした。
自力では何年かかっても見つけられないような企業と、運命的なマッチング
ーー:2件目の成約事例についても教えてください。
2件目の売り主さんは九州の小規模な印刷会社。地元のスーパーマーケットのチラシ印刷に特化した、非常にニッチな分野に特化した企業です。
実は、スーパーのチラシ印刷はスピード感と信頼関係によって成り立っているため、スーパーが他の印刷会社に乗り換えることはほんどありません。それがこの会社の強みなのですが、利益はトントンの状態。
業績を伸ばすには当該事業の横展開(エリアの拡大)が考えられますが、それも難しい状況だったので売却を考えていました。
ニッチな領域の小規模な地方都市の印刷会社に誰が振り向いてくれるのか。ロングリストは作れないと判断し、最初からビズリーチ・サクシードに掲載しました。
ーー:どんな企業が振り向いてくれたのでしょうか
これが非常に運命的で、印刷会社と同じ市内、しかも車で10分の距離にある広告代理店でした。自力だったら何年かかっても見つけられなかったと思います。
買収理由は、これまで外注していた印刷を内製化したかったから。ご近所さん同士ということもあって、1件目の成約事例同様、話がまとまるのはとても速かったです。
今回のM&Aにより、印刷会社の社長は無事引退でき、広告代理店は印刷の内製化に成功しました。スーパーのチラシ印刷事業はそのまま維持しつつ、印刷会社が持っていた広い工場内に近々、新規の印刷機が導入されるとのことです。
情報開示の安全性が担保された空中戦で生まれた、想像を超えた出会い
ーー:2件とも運命的な出会いだったのですね。今回、ビズリーチ・サクシードを利用してみて、どんな感想を持ちましたか?
2つあって、ひとつは誰でも閲覧できるプラットフォームではない安心感があること。売り手企業からしたら、いくらノンネームとはいえ自社の情報を公開することに不安はあります。その点、ビズリーチ・サクシードは審査に通過した買い手企業しか閲覧できないプラットフォームなので、売り手企業も安心されていました。
もうひとつは、地上戦では戦えないところで戦えること。自力ではロングリストを作れない、アクセスできない企業とのマッチングが実現したのは素晴らしかったです。
1件目の食品卸会社もコンタクトがあった企業だったとはいえ、Web制作会社のロングリストに入りませんでしたから。安全性が担保された空中戦で、想像を超えた出会いが生まれました。
約4年前に日本でM&Aのマッチングサイトが誕生した頃、私を含め多くのアドバイザーの方が「マッチングサイトでM&Aができるはずがない」と考えていたと思います。
最近では価値観も変わってマッチングサイトはずいぶん使われるようになったと思いますが、それでも使わないアドバイザーの方は意外と多いように思うんですね。今はM&Aがトレンドになっているので、売り手も買い手も増えていますが、“本当に買収できる企業”が増えているわけではないでしょう。その点、ビズリーチ・サクシードなら審査で買い手企業をフィルタリングしてくれているので安心して使えます。
地上戦で戦ってマッチングできない案件でも、空中戦ならどこに出会いがあるかわかりません。だからアドバイザーの皆様には一度お試しいただくことをおすすめしたいです。